2007年03月26日
リコピンの抗がん作用
強力な抗酸化能力があることから、リコピンには抗がん作用が期待されていま
す。最近の研究では、がんは活性酸素によって体が酸化することによって発症す
るといわれているからです。
イタリアのがん研究所とミラノ大学が共同で行ったトマトとがんの関係の調査
によると、トマトをたくさん食べる人は、消化器系のがん発生率が低いというこ
とがわかったのです。
また、トマトは、ラットによる実験でも抗がん作用が認められました。実験は
1匹のラットには水と通常の餌を与え、もう1匹にはトマトジュースと通常の餌
を与えて、それぞれ発がん剤を投与しました。そして、36週間後にがんの発生率
を比較してみると、トマトジュースを与えたラットのがん発生率は、水だけのラ
ットの半分以下にとどまったのです。
そこで、リコピンが体の中でどのような働きをするかを実験してみました。実
験は、喫煙者と非喫煙者にトマトジュースを1日2本、1週間飲んでもらい、血
中のリコピン濃度を測定してみました。
その結果、非喫煙者はリコピン濃度が2倍になったのに対し、喫煙者はわずか
に増えただけでした。 喫煙者は、タバコを吸うことで体内に活性酸素が大量に
発生します。リコピンは、この活性酸素を取り除くため体内で必死に働いたと想
像できます。
つまり、リコピンと活性酸素は“相討ち”をしたため、喫煙者のリコピン濃度
が増加しなかったのです。一方、タバコを吸わない人は、活性酸素が発生しない
ため、リコピンがそのまま体内に残っていたというわけです。
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