2007年05月01日
酢の歴史
酢の歴史で一番有名なのは、クレオパトラと酢の話です。クレオパトラは、ロ
ーマの将軍アントニーとこんな賭けをしました。
「1回で全財産をつぎ込むほどのぜいたくな食事ができるかどうか」
クレオパトラは、「できる」ほうに賭けたのです。クレオパトラは、自分が持
っ・ている中で一番大きな真珠をコップに入れ、酢を注いで一気に飲み干しまし
た。これには、さすがのアントニーも驚いたようです。今ならさしずめ、1杯数
億円の豪華なディナーというわけです。
真珠を酢で溶かして飲むというのは、クレオパトラが毎日行っていた美容法だ
ったのです。天然真珠はカルシウムの塊で体には欠かせない成分です。しかも真
珠にはコンキリオンという美容にいい成分も含まれているのです。
このように酢は、かなり古い歴史を持っており、塩を除くと人間が作った最初
の調味料といわれています。酢に関して一番古い記録は、旧約聖書にあるといわ
れています。この中のモーゼ五書には、神に何かをお願いずるとき、酒と酢を断
たなければいけないと記されています。
また、新約聖書にも酢の記述があります。これによると、イエスは息を引き取
るとき酢を口に含んだとあります。末期の水ならぬ「末期の酢」というわけです
ね。
この頃、酢は貴重な食品だったことがうかがえます。それは、西洋医学の父ヒ
ポクラテスが酢を治療に用いていたことでもわかります。
わが国に酢が伝わったのは、4世紀頃といわれています。記録としては、奈良
時代の万葉集が最古です。ここには、酢みそでタイを食べたいと歌われており、
高貴な人の間で酢が調味料として使われていたことがわかります。
ただ、日本では、酢を体にいいものとしてではなく、料理の味を引き立てる調
味料として見ていたようです。
そのせいでしょうか、酢を使った料理は大いに発展しました。寿司をはじめ、
懐石料理の酢の物と、世界的にも有名な料理が今に伝わっているのです。
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